こんにちは。日本語教師の田中です。

 NILSでは今週から新年度の授業がスタートしました。
春休み中に一時帰国したり、日本国内を旅行したり、それぞれ楽しい時間を過ごしたようです。しかし、学生たちには気持ちを切り替えてもらい、日本語の勉強に取り組んでもらいたいところです。

 さて、新年度が始まったとは言え、ほとんどの学生が前年度の学習内容の続きです。テキストが予定通りに進んでくれればいいのですが、できる学生もいれば、なかなかできない学生もいるので、どうしても進度がずれてしまいます。ただ、日本の普通の学校のように何年生はここまで終っていなければならないというわけではないので、学生に日本語力をつけさせるため、進度を調整しながら進めて行きます。

 しかし、来日してまだ日が浅い1月入学生なんかは春休み中に日本語を忘れてしまっているなんてこともしばしば。

「春休みに家で日本語の勉強をしましたか？」

「はい。」

「何時間ぐらい勉強しましたか？」

返ってきた答えは…

 「（1日）1時間」

 少なすぎる！もっと勉強しなさい！　と私たち教師もついつい叫んでしまいます。

 前年度から引き続き学習している学生たちは来年4月には進学です。

彼らはただ日本語がうまくなるように勉強するだけでなく、「進学」の2文字を意識しながら将来のことを考えて行かなければなりません。

 私たちもそんな彼らをしっかり支えていきたいと、気を引き締め直す新学期のスタートでした。