日本語教師の宮崎です。
1月に入学した学生を教えています。
日本語学校に入学する学生は、国で少しは日本語を勉強してきたとはいえ、発音やイントネーションもまだまだ出来ていない学生が多いです。
ですので、最初の授業は「あいうえお」からです。
基本中の基本、「あいうえお」を教えていると、「う」を発音するときに口をすぼめたり、「え」の発音のときに口を広げすぎたりする学生がいます。
学生に聞いてみると、国で勉強したときははそのように習ったというのです。
他にも、「あいうえお」だけではなく、「し」の発音を「C」で発音したり、「つ」の発音が「ちゅ」になったりと、国や国の中の出身地によって様々です。
国で日本語を勉強してきますが、そのとき教える先生は必ずしも日本人ではありません。
やはり、発音はネイティブの先生に習うのが一番でしょう。
口の形、舌の位置など、学生に説明しながら発音の練習をていきます。学生も一生懸命練習しますが、一朝一夕にはよくなりません。何度も何度も訂正し、徐々に直していきます。
入学してから2週間が経ち、だんだんできるようになってきました。
今までできていなかった学生が言えるようになったときは、とてもうれしくなります。大変ですが、そんなときこそ、日本語教師のやりがいを感じます。