スタッフブログ

2012年10月29日

「シ」ですか、「ツ」ですか?

日本語教師の矢野です。

10月に来日した新入生の入学式も終わり、日本語の勉強も本格的に始まりました。

学習者にとって、最初の壁は文字です。ひらがな、カタカナ、漢字・・・
文字を教えていると、学習者にはこんな風に文字が見えているのか!?と驚くこともあります。

 例えばカタカナの「シ」と「ツ」、「ン」と「ソ」。
小学生の頃何度も書き直された経験がある方も多いのではないでしょうか?

そして、どうして同じになるの? といつも不思議に思うのが、「ナ」と「メ」。

全然違うと個人的には思うのですが、縦線や横線をまっすぐ書く習慣のない学生にとっては同じに見えるようです。

 宿題をチェックしたり、ホワイトボードに書いているものを見るたびに書き直して注意を促しているのですが、もう少し時間がかかりそうです。

 こちらとしては「何度も言っているのに!」と思ってしまいますが、実は、かく言う私も小学校5年生のときまで「シ」とも「ツ」とも見分けがつかない字を書いていたことをつい最近思い出し・・・

 学習開始からようやく2週間。まだまだ我慢が必要だと思いました。