日本語教師の渕田です。
突然ですが、「暑」の漢字は、なぜ「あつい」の意味になるのでしょうか。
「この漢字はなぜこの意味なのか・・?」
こう思ったときは、「漢字源」が便利です。そこの「解字」の部分を見ると、漢字の成り立ちが載っています。
「暑」を漢字源で見てみると、「『者』はコンロで柴を燃やす様。火力を集中する意を含む」とあります。
さて、漢字が分からない留学生に上のように話して分かるのか。
・・・分からないでしょうね。私もうまく説明できません。
なので、このような場合は漢字の「パーツ」に着目して教えることがあります。
T(教師):「日」の意味は何ですか。
S(学生):太陽です。
T:では、この漢字(暑)は「あつい」ですが、どうして「あつい」の意味になるんでしょうか?
S:?
T:じゃあ、「暑」に「日」はいくつありますか。
S:2つあります。
T:そう。もし太陽が2つあったらどうですか。
S:それは暑いですね。
T:ですから、「暑」は「あつい」の意味です。
必ずしも、パーツから意味が推測できるわけではありませんが、このように学生自身に考えさせてみると、覚えやすくなるのではないでしょうか。
それでは、「晴」と「薬」の漢字。
あなたならどう考えさせますか。