NILS日本語教師の石田です。
日本語には外来語が多く、そのほとんどは英語から入っています。
外来語のほとんどは名詞ですが、英語の動詞に日本語の「する」をつけると、動詞として通じることもよくあります。
日本語学校で使っている教科書にも「コピーする」や「メモする」は日本語の動詞として載っていますし、私達日本語教師も「宿題をチェックします!」や「リピートしてください!」なんかは毎日のよ うに使っています。
すると、あるアメリカ人の学生が、日本語で分からない動詞は何でも英語の動詞に「する」をつけるようになってしまいました。
例えば「返します」は「バック(back)します」、「予約します」は「ブック(book)します」といった調子です。
外来語が多いことは、英語を母語とする学習者にとってとても都合が良いように思われますが、本当にそうでしょうか。
日本の社会全体が外来語、いわゆる”カタカナ語”を許容しすぎると、学習者はより「日本語」を難しいと感じてしまうのかもしれませんね。