NILS日本語教師の石田です。
先日、中国人のクラスで漢字の授業をしました。
中国人なのに漢字の勉強をするの?!と思った人もいるでしょうが、日本の漢字と中国の漢字は「読み方」はもちろん、「書き方」も違うものがあるので、中国人もしっかり漢字の勉強をするんですよ。
それで、「韓国」という漢字をノートに書かせていたときのこと…
周りの学生がすらすら書いている中、「国」だけ書いたまま完全に固まってしまい、ペンを動かさないでいる学生がいました。
先生、「韓国」の「韓」がわかりません!!!
中国語の「韩」は書けるけれど、日本語の「韓」を忘れてしまったんだな、と思い、「左は中国の漢字と同じですよ」とヒントを与えてみました。
先生、中国の漢字もわかりません!!!
・・・えっ?!
これにはびっくりしました。
私は今まで、中国人が漢字を忘れるのは、日本人がひらがなを忘れるのと同じくらいありえないことだと思っていたのです。
しかし、実際は日本人と同じように、使わない漢字はどんどん忘れてしまうのだそうです。
特に最近の若い子はパソコンや携帯電話で文字を打つことが増えているので、「読めるけれど書けない」漢字も多いのだとか。
日本と同じですね。
それにしても、隣の国の「韓国」は忘れないでほしいですよね。