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2022年7月22日

日本語ってどうして難しい?

こんにちは。日本語教師養成講座ニューヨークアカデミー福岡大橋校の緒方です。

日本語を学習している外国人は毎年増えています。
国際交流基金が発表したデータによると、およそ400万人で、ここ30年ほどで日本語を学習している外国人の数は30倍になっているようです。
これほど人気のある日本語ですが、日本語習得は難しいと苦戦している学習者が多いのも事実です。
アメリカの国務省で外務官が各国の言語習得までにかかった時間というデータでは、ランキング中、最高難易度の「カテゴリー5+」にただ1つ分類されたのが日本語でした。それほど日本語は海外で難しいとされているんですね。

では、どうして日本語って難しいのでしょう。
まず第一に、日本語には漢字、ひらがな、カタカナがあるということ。
50音のひらがな、カタカナ、そして幾つあるかもわからない漢字を覚えなければいけません。少なくとも小中学校の学習漢字2000文字は覚えなければならないでしょう。
次に、助数詞の複雑さもあると思います。
1つの語に対して2、3種類の助数詞が可能なこともあるのです。
例えば、魚は「魚が1匹」と数えることができますが、同じ魚類でも鯖などは「尾」、ヒラメなどは「枚」、ウナギなどは「本」といった具合に数え方が変わるのです。
また、1人称の多さや、同音異義語の多さも外国人が学習につまづく要因になっているのではないでしょうか。
1人称は「私」「俺」「うち」「あたし」「僕」「わし」などあり、人によって、また場面によって使い分けがあるので理解は大変ですね。
同音異義語においても日本語には同音で異なる意味のものが数多く存在します。
例えば、広辞苑で「こうしょう」を引くと、「交渉、高尚、公証、工商、口承」などの異なる言葉が48も出てくるのです。

これらの理由からも、日本語は他の言語に比べて習得が難しく時間を要する言語であるといえるでしょう。

しかし、どんなに難しいといっても、学ぶ情熱さえあれば短期間で習得可能なのも事実です。
短期留学で韓国から来ていた19歳のKさんは日本のアニメが好きになり1年半前から勉強を始めたということでした。
Kさんはこちらの言うことはほとんど理解でき、難しい言葉もよく知っていて、多少発音や文法に問題はあるものの敬語も使え、ナチュラルなスピードで日本語を話すことができました。
わずか1年半でここまで日本語を話せるようになるなんて!?いったいどうやって学んだのか聞いてみると、「一日10時間アニメを見ていました」「半年前に日本人と友達になったので朝から晩まで一日中日本語を話していました」とのこと。
1年間毎日10時間インプットしたものを大量にアウトプットできたことがここまでの上達に繋がったのだと思います。
しかし一日10時間はすごいですね。まさに情熱の賜物です。

日本語は難しく特殊な言語かもしれませんんが、一生懸命習得しようとしてくれている海外の方の多さを見ると難しくても愛されている日本語って日本人としては嬉しい限りです。

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・福岡博多校⇒⇒7月24日(日)

・東京代々木校⇒7月27日(水)

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