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2022年7月13日

やさしい日本語のコツ

こんにちは。日本語教師養成講座ニューヨークアカデミー福岡大橋校の牟田です。

 短い梅雨も終わり、真っ青な空に太陽が燦々と輝く夏の到来!「史上最高気温!」と連日報道される中で、厳しい日差しや暑さに負けず咲く「向日葵」を見ると、元気を分けて貰ったような気持ちになります。

 前回は、「やさしい日本語」について、お話ししました。

 さて、今日は、そのポイントやきっかけについて、触れようと思います。

「やさしい日本語」は何を目指しているか。それは、「多文化共生社会を実現するため」と言われています。                              

では、その内容について、いくつか挙げてみましょう。

 1. 全体的にゆっくり話し、言葉は、はっきり発音する。

 2. 一文を短く区切って話す。

 3. 難しい言葉は、簡単な言葉に言い換える。

 4. 外来語(カタカナ語)は、できるだけ使わない。

 5. 曖昧な表現はせずに、具体的に伝える。

 6. 漢字には、ルビ(ふりがな)を付ける。

 7. ローマ字は使わない。

 8. イラストや写真を用いて、分かりやすくする。  

…などです。

 これは、青森県、弘前大学の佐藤和之教授とその研究室の学生さんたちによって発案されました。 1995年のことです。この年と言えば…そうですね。 「阪神淡路大震災」が起こり、日本人だけではなく、日本にいた多くの外国人も被害を受けました。 その中には、日本語も英語も十分に理解できず、必要な情報を受け取ることができない人もいました。そこで、そうした人たちが、災害発生時に、適切な行動が取れるように、考え出されたのです。

 また、次のようなことにも、使われています。

 来日して、日本で生活を始める外国人は、まず、14日以内に、市区町村役場に行って

いろいろな書類を、提出しなければなりません。

もちろん、英語、中国語、韓国語、ベトナム語…などと、大きな市町村では、多言語表記をしてあるかもしれませんが、それにも、限界があります。 世界中から来日して、在住する外国人の全ての言語表記を用意することができず、「やさしい日本語」の方が通じる可能性が高い、ということだそうです。

 「やさしい日本語」は、日本人と外国人の双方から参加する社会を作るために貢献するものであり、「やさしい」は、「易しい」ばかりでなく、「優しい」に繋がるのかもしれませんね。

それでは、また、ブログでお会いしましょう。

 

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