こんにちは。日本語教師養成講座ニューヨークアカデミー福岡大橋校の牟田です。
「暑いですね。」が挨拶代わりになってしまっている今日この頃…。 生まれも育ちも博多の私にとって、子どもの頃、祖父母や両親が、「博多山笠が終わったら、夏本番!」と言っていた言葉を思い起こすと、「あれ? まだ6月よね…」とびっくりします。梅雨もほとんどなく、田畑や私たちのお水は大丈夫でしょうか。心配になりますね。
さて、今日は、「やさしい日本語」について、お話ししようと思います。
「やさしい日本語」とは? 私は、「養成講座」の授業の中で、初めて知りました。「日本語教育能力検定試験」には、よく関連した問題が出ていますので、「要チェック」の項目のひとつです。
私事で恐縮ですが、私の三男が、東京都港区役所の地域振興課国際化推進係に勤めていて、日々「やさしい日本語」にも携わっています。それで、福岡に帰省したときに、よく仕事の話をしますが、港区には、大使館や領事館が多いため、関係者の家族や在住外国人が、港区民の1割を占めるそうです。 縁があって日本に住んでいらっしゃる外国人の皆さんが、自分自身の文化を保持しつつ日本の文化にも触れ、共存しながら、安心安全に日本に住んで頂けるようにするために、「やさしい日本語」は、とても大きな役割を担っている、と言います。
さて、これは、一言で言うと「普通の日本語よりも簡単で、外国人にも分かりやすい日本語」のことです。例えば次のようになります。
「こちらにお名前をご記入ください。」→「ここに名前を書いてください。」
「パーティーの参加料は無料です。」→「パーティーは、お金、いりませんよ。」
「土足厳禁」→「ここでは、靴を脱いでください。」
といったものです。
相手を思いやり、「簡単な言葉で、分かりやすく伝えよう!」という気持ちが伝わってきますね。
私たち日本語教師も、日本語学校では、初級の時期に「やさしい日本語」を使って話します。しかし、学校では、学生さんたちは、初級から中級へ、そして上級へと、レベルアップしていかなければなりませんし、外在的な試験にもパスすることが必要ですから、いつまでも「やさしい日本語」に頼るわけにはいきません。
「やさしい日本語」は、日本で生活をしているたくさんの外国人の方々の「手助け」となり、安心して住んで頂くために、欠かせないもののひとつとして存在する、と思います。
それでは、「やさしい日本語」が、誰の発案で、いつ、何がきっかけで、作られたのか。
また、ポイントは何かを、次回、お話しさせて頂こうと思います。
どうぞ、お体ご自愛下さい。 それでは、また、ブログでお会いしましょう!