こんにちは。日本語教師養成講座ニューヨークアカデミー福岡大橋校の緒方です。
雨粒が落ちるのを窓から眺めていたら、ある歌を思い出しました。
あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
皆さんも一度は歌ったことがあるのではないでしょうか。
これは北原白秋が作詞をした「あめふり」という童謡で、1925年に発表されました。
100年近くも前に作られた歌ですが、雨の日の様子、そして子供が母を待つ嬉しい気持ちがありありと伝わってきますよね。
それはこの歌詞の中に「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」という言葉が使われているからではないかと思います。
「ピッチピッチ」や「チャップチャップ」からは雨や水たまりの音がリアルに聞こえてきます。
「ランランラン」からは嬉しくてしかたがない気持ちが伝わってきます。
この「ピッチピッチ、チャップチャップ、ランランラン」という言葉はオノマトペとよばれています。
オノマトペは状態や感情、また自然の音や声を模倣したもので、その中には擬音語と擬態語があります。
例えば他にも、風の音「ピューピュー」、猫の鳴き声「ニャーニャー」、緊張する様子「ドキドキ」、滑らかな肌触り「スベスベ」などです。
では、このオノマトペ、日本語にはいったいいくつあると思いますか?
答えは、4000語とも5000語ともいわれています。
これは他の言語に比べると3倍から5倍の数らしいのですが、こんなにオノマトペが多いのは日本人の持つ感性が深く関わっているためだとか。
日本人は自然の音を風流だと思う特質があり、その自然の音や状態を感覚的な言葉で日本語の中に多く残しているのだそうです。
日本人は虫の鳴き声を心地よい響きと感じますよね。一方、西洋人は虫の音を雑音と感じてしまうそうですよ。
日本のオノマトペの歴史は古く、712年の「古事記」の中ですでに使われていました。
イザナギノミコトとイザナミノミコトが国造りの際に海の水を鉾でかき回す様子が「こをろこをろ」と表現されています。
「こをろこをろ」は現代の言葉では「くるりくるり」というような感じでしょうか。
言葉は時代とともに移り変わっていくものです。1000年後の未来ではどんな言葉に変わっているのか?想像してみるのも楽しいですね。
いろいろな国から来ている留学生の皆さんですが、オノマトペにはとても興味を持っているように感じます。
ただオノマトペは数も多いし感覚的なところもあるので、興味はあっても使いこなすのはなかなか難しいようです。
ではオノマトペを簡単に使えるようになる秘訣はあるのか???
次回のブログで考えてみたいと思います。
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