こんにちは。日本語教師養成講座ニューヨークアカデミー福岡大橋校の牟田です。
九州北部も「梅雨入り」しましたね。鬱陶しいと思ったりもしますが、雨に濡れて、こうべを垂れている大輪の「紫陽花」を見ると、心が洗われる気持ちになります。「季節」と「花」は、我々日本人にとって、大事にしたいと思うもののひとつですね!
さて、今日は、「言葉の揺れ」を考えてみたいと思います。
私たちは、日々、たくさんの「言葉」を使い、過ごしていますが、それらが、多少、変わってきたり、「若者言葉」、「流行語」など、「その言葉、ちょっとおかしくないかな…?」と、思ったりするときもあります。
日本に来て、日本語を少しずつ覚え始めた学生さんたちから、時々、意味や形の違いを質問されたり、「先生、日本人の友達は、そのように言いません!」と言われたりすることがあります。 みなさん、突然だと、びっくりしますよね!
「言語」について考える際には、二つの立場があります。
先ず一つは、「規範主義的な立場」です。 これは、簡単に言うと、本来の日本語の表現や文法の正しさを重視し、「規範」とされる日本語を「正しい」とする主義のことです。
もう一つは、「記述主義的な立場」です。 これは、「言語」は、本来的に変化するものと考え、「日本語の乱れ、揺れ」についても、実際に「言語」として使われていることを事実として肯定的に捉え、現実の使用実態を重視する立場のことです。
学生さんたちが、学校で、「全然、美味しかった!」とか「全然、大丈夫です!」などと発言した場合、どちらの立場に立って判断すべきか迷うところです。 「~ができます。」という「可能形」においても、「食べられる」が「食べれる」に、「来られる」が「来れる」になったりする「ら抜き言葉」というものもありますが、これには、理由があります。
こういう時には、学生さんたちに、きちんと説明してあげましょう!
学校では、「規範主義的な立場」として教えることを、心掛けなければなりません。しかし、私は、それに加えて、「記述主義的な立場」のことも話すようにしています。
初級から中級になってくると、学生さんたちも、いろいろな言葉を、いろいろな場所で覚えて使ってきます。 「これ、ヤバい」、「マジで」、「ウケる」など…例に出せば、きりがありません。
「ヤバい」は、昔、マイナスイメージで使われていましたが、今では、「美味しい=ヤバい」とも言いますよね。美味しいのか、美味しくないのか、わかりません! でもそういう話をすると、とても興味深く、熱心に聞いてくれることが多いです。
しかし、大事なことは、「お友達と話しているときにだけ、使ってください!」と伝えることです。
「社会言語学的能力」、つまり、「社会習慣に基づいて、相手や場面に合った適切な表現を使用できる能力」のことを、いっしょに教えることも、「日本語教師」としての仕事であり、大切なことだ、と思います。
では、また、ブログでお会いしましょう!
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