NYA講師を務めています、日本語教師の矢野です。
中国で日本語教師として働いていた時の話です。昼食について、学校の中国人の事務員さんと次のような会話がありました。
事務員さん:先生、今日お弁当を頼みますか?
わたし:はい、いいです。
事務員さん:・・・。先生、いりますか?、いりませんか?
わたし:ごめんなさい。いります。・・・。
先日、NYAの「日本語教育能力検定試験」対策授業の中で、これと同じやりとりの問題を見つけました。日本人が断るつもりで「いいよ」と言ったのに学習者は「OK」と理解してしまうという内容です。普段何気なく使っている表現ですが、外国の方には難しいようですね。
日本語教師はこのように自分の使っている言葉を外側から見直す機会も多い仕事です。言葉に関心がある方にはピッタリのお仕事です。気軽に日本語教師の学習に踏み出してみるのもいいのではないでしょうか。