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2012年6月1日

「うんうん」

日本語教師の薄です。

みなさんは友達の話を聞いている時、何をしていますか?

首をコクコクと縦に振ったり、「ふんふん」「そうそう」と言ったりしていますよね。
首の動きが『うなずき』、言葉が『あいづち』です。

もし、『うなづき』や『あいづち』をしないと、話している人は「本当に聞いているのかな?」と不安になり、話が続かなくなってしまいます。『うなづき』や『あいづち』を使って、上手に聞くことで会話が続き、楽しい時間が過ごせるというわけです。

学生によく『あいづち』を注意することがあります。
教師と話している時に「うんうん」とあいづちをするからです。

中国人の学生Sさんにも何度も注意しましたが、なかなか直りません。

つい先日も注意したら、「先生、『うんうん』も『ええ』も同じ意味ですよね。なのに、なぜ、『うんうん』と言ってはいけないんですか。」と聞かれました。
なんと注意をされる意味をよく理解していなかったのです。

初めにしっかり説明しておかなかった私が悪かったとかなり反省しました。

「『あいづち』には種類があって、使い方を間違うと相手が嫌な気持ちになってしまうのです。
『うんうん』はくだけた場面で友達などに使い、『はい』は目上の人やオフィシャルな場面で、でも『はいはい』は言い方に注意しなければ、かなり失礼になる・・・などいつ、どこで誰と話しているかによって使い分けをしないといけません。」

「だから、『うんうん』はだめなんですよ。」と言ったら、
Sさんは「うんうん。わかりました。」

 ・・・すぐには難しいですよね。