スタッフブログ

2012年5月26日

日本事情

日本語教師養成講座の下川です。

日本語教育には「日本事情」というものがあって、「日本文化や習慣などに関する知識」を教えます。

NYAでも、その教え方を「日本事情Ⅱ」という講座で勉強します。例えば
1.「日本の正月について説明する」
2.「●●の町を案内する」
3.「お茶」や「書道」を教える
などです。

この授業での課題は「私たちが伝えたい情報をどれだけ、日本語のみで理解してもらえるか」ということです。また、日本で長年生活している日本人にとっては「当たり前になり過ぎて気付かない事でも、外国人から見れば変だと感じること」って結構多いもので、そういう目で日本の文化を見つめてみるトレーニングもここで行います。
授業は「受講生やトレーナーが学生役になり、交代で模擬授業をする」という形で進みます。

今日の「模擬授業のテーマ」は「下のマークの意味を説明する」です。

そう、これは福岡市ではお馴染みの地下鉄のマーク。街中でもよく見かけますよね。

早速受講生のみんなに考えてきてもらったプラン?を模擬学生相手に説明してもらいました。

教師役になった受講生は、知っている知識を全て学生に伝えようとペラペラと語り始めます。でも相手はまだ日本語を習い始めたばかりの外国人(、、、の振り)。

最初はなかなかうまく伝わりません。学生からの質問に、一生懸命答えようとすればするほど、学生役の日本人は「ん?よく意味がわからない…」という表情になっていきました。

でも教師役、学生役、それぞれが試行錯誤していくうちに教え方のコツが少しずつわかり、クラス全体が「早く出発したい♪、あのマーク見てみたい♪」という雰囲気になりました。最後は受講生同士でお互いの情報(福岡県内の観光スポット等)を教え合い盛り上がって授業を終えました。

「言うは易し、行うは難し」。やってみないとわからないことってたくさんありますね。