日本語教師の矢野です。
先日中国人の学生が、詩のようなものが書いてあるノートを手に、漢字の読み方を質問してきました。
質問に答え終わったところ、「じゃ、先生、読んでくれませんか?」とのこと。
アクセントか何かを確認したいのかと思いつつ読んでいると・・・
「先生、そうじゃありません!聞いてください!」と言って朗々と読み始めました。
声も普段の声と違うので尋ねてみると、そのノートにある詩は実はアニメの冒頭で必ず読まれているものだそうで、それを真似していたのです。まさに朗読。
聞くだけでは何のことか分からなかったけど、文字に起こしてみて意味が理解でき、より本物らしく言えるようになったみたいです。
そういえばこの学生、発音やアクセントを直したときにもすぐに違いが分かって正しい言い方をしたり、自然なイントネーションで話すのが上手だなと思っていました。
◯◯が好き→同じように言いたい→真似をする→自分のものになる
という図式が成り立っているのがよくわかりますね。