NILS日本語教師の石田です。
ネパールの学生と話をしていると、時々悪者扱いされることがあります。それは、学生をほめる時です。
例えば「日本語が上手になりましたね」と、こちらは心の底からそう思って言っても、「また~、日本人はお世辞ばかり言いますね~」と、まるで嘘つき呼ばわり。
どうしてそんなことを言うのかと聞いてみると、本人達は日本語能力に自信がないのに学校やアルバイト先で日本人に「日本語が上手ですね」と言われるのがたまらなく不思議なようです。
じゃあ、どうして日本語が上手じゃないと思うのかと聞くと、
「漢字も読めないし、テストの点数も悪いし・・・」。
確かにネパールの学生にとって、漢字は易しいものではありません。
漢字が読めないとテストの問題も読めません。
しかし、彼らのコミュニケーション能力、日本語の発音は他の国の学生と比べても抜群にいいのです。いい加減、日本人の「お世辞」を素直に受け止めて、自信を持ってほしいなぁ・・・と思うこの頃です。