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2012年4月13日

ジェスチャー

日本語教師の薄です

今週、学校にいろいろな国から新入生がやってきました。
慣れない国で不安そうにしているけどみんな瞳は期待でキラキラしています。

私はこの時期「新入生が来たな~」と実感することがあります。それは新入生がするあるジェスチャーです。

日本に来てすぐはいろいろな手続きの話をしなければならないので、学生とのコミュニケーションには英語や中国語を使います。
そしてこの頃の学生はよくジェスチャーも使います。

私が楽しみにしているのは「はい」というジェスチャーです。

日本語では慣用句としてもあるように『首を縦に振る』のが「はい」のジェスチャーです。ところが、ネパールの学生の「はい」は見た瞬間には、「いいえ」に見えるのです。

彼らはYESの意味で「はい」というとき首を右にかしげる仕草をするのです。首を横に振る日本の「いいえ」とは少し違いますが、日本人の「はい」とも明らかに違うのです。

これはインドやタイ、あとはバングラデシュでも同じようなジェスチャーをすると聞いたことがあります。

学生と話していると「はい」といいながら、首を右に傾けるのでとっさに「はい」なのか「いいえ」なのかよく分からなくなるのです。

 この自国のジェスチャーは日本に慣れ、日本語が上手になるにつれてほとんどしなくなります。

 だから、首を右に傾ける学生を見ると私は「新入生なんだ。」と思います。
早く日本になじめるようにと、日本語教師魂に日が灯る瞬間です。