こんにちは、日本語教師の平田です。
夏もいよいよ本番!学生たちはもうすぐ夏休みなので、みんな、そわそわしています。先日は学生数人で夜のうちから出かけて、博多まで山笠を見に行ってきたそうで「ねむかった」と言っていました。ただ、次の日になるとみんな元気だったので、さすがに若いなと思いました(笑) その一方、連日の猛暑でぐったりしている学生もいます。
話を聞いてみると、まだ日本の気候に慣れていないようで、体調を崩してしまった様子。毎年のことながら、食べ物はすぐ食べないなら冷蔵庫に入れること、我慢せずにエアコンを入れること、水分はきちんと摂取することなど、これぐらいはわかるだろうではなく、きちんとしたアナウンスが必要です。学生の体調管理も日本語教師の仕事、細かいところまで目を配っていかなければいけません。
そして、夏休みが始まる前に、毎年わたしたちの学校で行っているのが「スピーチコンテスト」です。「スピーチコンテスト」は初級、中級、上級のレベルごとに学内の選考会で選ばれた学生が、前期で習った日本語の力をスピーチという形で発揮する大会です。本番のスピーチコンテストは各クラスで1~2人しか出られないのですが、選考会は全ての学生が参加してスピーチを行うのでなかなか大変な行事です。
各クラス、90分×6コマの準備時間でスピーチの原稿を書かせて、訂正して、アドバイスをして、暗記させて、スピーチの発音練習をして、スピーチのやり方を説明しなければならないので、最初は余裕があっても後半は時間に追われてしまいます(;^_^A
まず、母国語でもスピーチの経験がある学生は少ないため、原稿の書き方から教えないといけません。まず、トレーナーが起承転結になるように作ったQA形式のメモを書かせて、そこから学生が書きたいことを読み取って、具体的に学生に質問をしながら、スピーチに発展させていきます。母国語での経験もないため、日本語となると表現に物足りなさを感じるのですが、これは直しすぎてはいけません。あまり直すと、学生の文章ではなく先生の文章になってしまうので、指導を加えながら学生自身で直させるようにします。学生自身が思ったとおりのスピーチができるように、できるかぎりサポートしていきたいですね。
「スピーチコンテストまであと少し!」と学生に活を入れながら、自分自身も暑さに負けないようにがんばりたいと思います(^^)