日本語教師の薄です。
みなさんは人を笑わせるのは得意ですか?
授業に集中してもらうためにも楽しい授業をすることは日本語教師として大切なことです。私も授業の中で学生が笑ってくれるような話をはさんだり、ユーモラスな例文を考えたりという工夫は取り入れています。それでも笑わせるって難しいですよね。
こんな学生がいたんです。
「先生は、志村けんを知っていますか?」学生に突然聞かれました。
知っていると答えると、彼は昨夜テレビで見た志村けんのコントについて説明を始めました。場面設定から始まって、何と言ってどういう動作をしたか事細かに再現するのです。それも身振り手振りはなく、すべて日本語だけでです。
その説明は画面がそのまま思い浮かぶほど上手で、最後のオチでは聞いていた学生全員が笑い転げました。私も一緒に笑いながら、同時にこの学生の日本語の表現力に本当にびっくりしました。
面白い出来事を他人に伝えようとして話してみたら、全然伝わらなかったということはみなさん経験があるのではないでしょうか。私も失敗した記憶がたくさんあります。
外国人の彼が日本語を使ってみんなを笑わせたことに感心しつつ軽い嫉妬を感じたのも事実です。いやいや、日本語教師としての指導の成果ということにさせてください。