こんにちは。日本語教師の薄です。
先日、『~と言われている』の文法を練習している時、学生の国の言い伝えについて質問しました。
近い国だと同じ言い伝えがあったり、同じようでいてちょっとした違いがあったりしてとても面白かったです。
いくつかご紹介します。
日本:『虹を見るといいことが起きる』
中国:『虹を指さしてはいけない。』
日本:『茶柱がたつと縁起がいい』
中国:『茶柱がたつと旧友が訪れる』
日本・中国・ネパール・インド:『夜に爪を切ると親の死に目にあえない』
ネパール:『うちの中に切った爪を捨ててはいけない』
ネパール:『遠くに出かける時に、「どこに行くんですか」と聞かれると縁起が悪い』
インド:『朝、牛乳をこぼすと縁起が悪い』
このような話をしていた時、アメリカ・カナダ・スウェーデンの学生はあまり発言がありませんでした。それぞれの国に言い伝えがないわけではないそうですが。すぐに思いつかないとのことです。彼らが若いためでしょうか、それとも、彼らの国では言い伝えや迷信を信じられなくなってきたのでしょうか。違う国でも同じようなことが言われていることを知るとやはり文化は繋がっているんだなあと感じます。
いろんな国の文化に触れることができるのも日本語教師の魅力ですね。