こんにちは。日本語教師の薄です。
日本語を教えていて、結構意外だなと思うのはカタカナ語を教えるときです。中国の学生だけでなく、英語圏の学生もカタカナ語が難しいといいます。その原因は英語の発音と日本語での表記が全然違うこと、『ウォーミングアップ』のような和製英語があること、そして使う場面が違うことなどがあると思います。
今日はこの使う場面が違うということについて取り上げたいと思います。
たとえば、リニューアルするという言葉を教えたときです。
「先生、『来月までに自動車の免許をリニューアルしなければなりません。』と言ってもいいですか?」と質問されました。この場合、日本では「リニューアル」という言葉は使わずに「更新」という言葉を使いますよね。英語のrenewalを使う場面すべてで、「リニューアルする」を使うわけではないので、元の英語を知っていたからってカタカナ語が簡単というわけにはいかないのです。どんな場面でこの言葉を使うのかを理解しないといけないのは、カタカナ語以外の言葉と変わりません。このようにカタカナ語だから英語圏の学生が簡単に使えるわけではないということです。この点は、教える日本語教師も気を付けていなければいけないことだなあと思います。
2016年2月26日