こんにちは。日本語教師の枝村です。
先日、アメリカ人の学生が「先生、面白い話があります。」と話しかけてきました。面白い話ということで、期待しながら聞いていたのですが、何が面白いのか不思議に思ってしまいました。
学生がレストランで食事をしていて、料理の入った器を持ち上げたら、器が急に割れてしまったそうです。特にテーブルにぶつけたというわけではなかったので、学生はびっくりしたそうです。そこで店員さんを呼んで事情を説明したら、新しいものと交換してくれることになったそうです。しばらくして先ほどの店員とは別の若い店員が新しい器で料理をはこんできてくれたのですが、テーブルに置く際に「ちゃんと使ってください。」と冷たく言われてしまったそうです。学生は自身が割ってしまった責任を感じていたので、何も言い返さなかったようです。
この話を聞いて私は学生にどうして「面白い」話なのか聞くと、最近は日本人が話す言葉の意味だけではなく、ニュアンスもよくわかるようになってきた。声のトーンではなく、ニュアンスで冷たい言い方というのがわかったことが嬉しいし、面白い経験になったといことでした。
何事もポジティブに捉え、何気ない会話の中に面白さを見つけるその学生に私はとても嬉しくなりました。