こんにちは。日本語教師の坂本です。
冬休み前にNILSでは年末会が行われました。年末会は歌、ダンス、劇などの出し物を各クラスで披露し、競うイベントです。
私のクラスは全員がネパールの学生で、ネパールの曲でダンスをしました。他の行事とは違い、この年末会は学生主導で練習を行うため、練習開始前は上手く進められるか不安でしたが、いざ練習を始めてみると、皆やる気満々！曲をかけると皆リズムに乗って自然と踊り始めるのです。いつもイスに座って勉強している姿ばかり見ていたので、リズムに乗って体を動かしている様子はとても新鮮でした。

練習が始まると、自然とダンスの得意な学生数人がリードしてくれ、教師の私が前に出て指示しなくてもいいほど、リーダーシップを発揮してくれました。
中心になってがんばってくれた学生の多くは、普段はあまり成績が優れなかったり、授業に積極的に参加できていなかったりする学生ですが、別人のように皆をまとめてリードしている姿を見て感心させられました。

日本語学校であるため、どうしても日本語の成績や授業中の態度で評価されてしまいがちですが、それだけではないさまざまな観点から学生を見ていかなければなりません。学校行事は、そのような教室内の学生とは違った一面を見る良い機会だと思いました。

いよいよ年末会当日。学生同士で事前に打ち合わせていたのか、前に出て踊る学生たちは民族衣装とスーツでばっちり決めてきて、気合は十分！会が始まって順番が近づいてくると、学生よりこちらの方が緊張してしまいました。本番ではダンスを忘れてしまい練習通りに踊れませんでしたが、最後まで諦めることなくクラス全員で（足をけがした1名は見学しましたが）楽しく踊ることができ、見事2位入賞を果たすことができました！

他のクラスに比べてにぎやかな学生が多く、職員ミーティングなどで何かと問題に挙がることの多いクラスでしたが、今回の年末会を通して、かなりクラスもまとまったように思います。年明けにクラス替えがあり、皆クラスはバラバラになってしまいますが、2015年も更に勉強に励んで日本語が上達してくれると日本語教師としては嬉しい限りです。