こんにちは。日本語教師の又木です。
先日、NILSで半年日本語を勉強した学生たち(2014年4月入学)に、今年度後期の目標を書いてもらいました。
「文法をもっと勉強したい」
「クラスで一番になりたい」
「漢字をもっと覚えたい」
「日本人ともっと日本語で話したい」
「JLPTの勉強を頑張りたい」
など、彼らの勉強への意識の高さに感心しました。
しかし、今私は彼らのクラスを離れ、新入生クラスを担当。学生に日本語があまり通じない環境に戻り、ジェスチャーや拙い英語を使ってコミュニケーションを取ろうと四苦八苦している中、ふと、半年前の彼らを思い出しました。
彼らが日本に来たばかりの頃は、ひらがなやカタカナの授業からスタートし、当時は「書いてください」や「手を挙げて下さい」という日本語すらわからず、こちらが何か問いかけても、困ってもごもごしていましたが、今では後期の目標を書いてくださいと言っただけで、漢字も使ってこんなにもスラスラと自分の思いを書いている姿を見て、こちらが気づかない間に大きく成長していたのだなと感慨深いものがありました。
新入生クラスで黙々とひらがなから勉強している学生たちの姿を見ていると、今ではペラペラ日本語を話す彼らも、初めはこんなだったんだなぁと思い、新入生もここから彼らのように日本語が話せるまでになるのかという期待と共に、改めて一から日本語を教えていかなければならない難しさに奮闘しています。
新入生のみんなもどんどん日本語が上手になって、私たち日本語教師と日本語で話せるようになるのが待ち遠しいです。