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2014年3月10日

学習発表会

こんにちは。
2月28日にNILSでは学習発表会を行いました。これまでの学習の成果を発表する場です。
各クラス、テーマを決めて、劇やプレゼンを行います。もちろん、メインテキストで学習した語彙、表現、文法を使った発表です。
昨年10月に入学したばかりの学生たちはまだまだ使える語彙や文法は少ないですが、実にすばらしい発表が見られました。

今年の学習発表会、それぞれ次のようなタイトルで発表を行いました。
「熊本旅行」
「セレさんの旅行」
「パーティーに行きましょう」
「行列のできたラーメン屋」
「ネパール旅行」
「3つのRで地球を救え!!」
「いちばんのレストラン」
「喫茶店の女の人」
「本田さんの家へ行きましょう」
「さようならパーティー」
「自分の文化を知ろう」
「元気を出して!サントスさん」
「人生の中で何が大事?」
「未来を誰に託す?」

タイトルを見ただけでも、どんな発表なのか興味がわいてきますよね?
もちろん、実際の発表は私たちの期待にこたえる素晴らしいものでした。







しかし、学習したことをしっかりと使ってできればよい、というわけではありません。
発表ですから、なにも見ずに、しっかり覚えていなければなりません。台本を見ながらの発表では、台詞が棒読みになったり、途中で詰まったりして、全体が台無しがになってしまいます。しっかり覚えて、感情豊かに表現する力も必要ですが、中には、役者かと思うほど、うまい学生も!
発音やイントネーションも重要な評価項目です。日本人が聞いて不自然に聞こえないかどうか。
また、未習内容が多く含まれていて、学生のレベルに応じた発表になっていないのもよくありません。

そして、いろいろな評価項目に沿って採点し、金賞・銀賞・銅賞(オリンピックイヤーだから、というわけではないのですが)を発表。賞を取ったクラスは大盛り上がり!でした。もちろん、担任の日本語教師も。

しかし、この発表会、指導する日本語教師にとっては自分が指導した学生たちがしっかり学んだことを身につけているのかどうか、指導の成果だけでなく、同時に指導における課題も見つけることができます。一部の学生がうまくできていなくても課題です。指導したことを学生全員がきちんと身につけていることがベストです。
これまでの指導で何が不十分だったのか、今後の指導において何に注力するのか、など、私たち日本語教師にとっても気を引き締めなおす一つの機会なのかもしれません。