スタッフブログ

2012年2月24日

和製外国語なんです。

日本語教師養成講座の薄です。「すすき」と読みます。
NYAでは教授法概論、異文化コミュニケーション、評価法を、NILSでは日本語教師として中上級クラスの指導も担当しています。

日本語学校の教室にはたくさんの中国人学生がいます。私達日本人は漢字熟語いわゆる「漢語」はそのまま中国でも同じように使われていると思いがちですが、例えば「自由」は日本だと印象のいい言葉ですが、中国では「わがまま勝手」の意味で、「自由な人」は困った人になってしまいます。こういう言葉が出てくると、中国の学生たちは面白そうにしています。

和製英語もありますね。「ガソリンスタンド」はアメリカでは「gas station」、日本ではなぜか「スタンド」です。こういうことも日本人はあまり意識していませんが、英語圏の学生たちはやはり違和感を感じつつも面白そうに聞いています。和製外国語を勝手に作って浸透させてしまう日本語のたくましさを感じます。

シンガポールでは「シングリッシュ」と呼ばれる独特の英語があります。シンガポールの学生によると「英語の文法の中にマレー語・中国語の語彙を入れた言語」だそうで、彼の見解では「英語で表現できない微妙な意味合いを持つ語彙を取り入れている」そうです。こういう言語もまたたくましいですね。

日本語教師の仕事、日々言葉文化と向かい合う仕事です。興味はつきません。