教務主任の勝川です。
よく当校の日本語教師養成講座でも、
現場の日本語授業でも「読解」の必要性と、
「読解力」を伸ばす授業に力を入れています。
「読解力」があるか、ないかとは、わかりやすく言うと、
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日々の子育て、家事をこなす奥さん。そこに、最近毎日仕事のためとはいえ、
夜遅く帰ってくる旦那さん。いつもは大人しい奥さんがついにぶちぎれ。
「私と仕事とどっちが大事!?」
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このようなケースで、言われた側の人として、みなさんは何と答えますか。
これにいい対応ができなければ「それは読解がない!」と
私は学生に言います。
ある程度いい答えが浮かんだとしても
じゃ、
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毎日毎日10回くらいはベタベタ彼氏にくっついて
「ねえねえ!私のこと好き~? 私と仕事とどっちが大事!?」
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と言ってくるケースだと、上の答えと同じような答えでもいいでしょうか?
こないだ、アグネスチャンさんがテレビに出ていて、
デビュー曲の「ひなげしの花」を思い出しました。
『丘の上 ひなげしの花で うらなうの あの人の心
今日もひとり 来る来ない 帰らない帰る・・・』
この歌詞を聞くと、
「うん? ひなげしの花ってどんな花だろう・・・」という知的好奇心。
調べる→大きな花びらが4枚の花だと知る(園芸用でも8枚)。
「え・・・花びらを抜いていく占いで、4枚の花でするの・・・?
じゃ、相手が来るのを望むなら、来ない・来る・・・と
偶数で言えばいい」と冷静に数学的なアプローチで
事実を見極めることも大事でしょうね。
しかし、これでは終わりません。「歌詞」としてある以上、
きっと何かメッセージがあるはずです。
続きの歌詞は
『あの人はいないのよ 遠い 街に行ったの
愛の想いは 胸にあふれそうよ
愛のなみだは 今日もこぼれそうよ・・・』
なぜ、わかりきった答えの花びらの花で占うのか。
それは、もう絶対会えないのがわかっているから、
占いなんぞで「来る・帰る」となっても、その虚しさ、儚さで
さらに苦しむだけでしょう。
遠い街とはあの世かもしれません。
身分の違いの恋かもしれません。
だから、あえて占いでも「偶数」で「来ない・帰らない」を
再認識することで、自分に言い聞かせているんじゃないでしょうか。
みなさんはどう考えますか?
やはり「知識」と「アイデア」、この両輪を磨くことで「真の読解」や
「創造」が生まると思います。
そして学生のこの両輪を伸ばすことを、私の使命に思い
がんばる覚悟です。
とても59歳には見えないキュートなアグネスチャンさんを見て、
ふと思ったことでした*^.^*
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