ところで、最近、日本語インストラクターという言葉を
思いついた。
以前から、仕事は?と尋ねられると、「日本語教師という仕事を・・・」と言っていた。
これではどうしても「日本語を教える仕事」と解釈されてしまう。
「教える」・・・つまり、多くの人が中学校、高校などで
英語訳、日本語訳の繰り返しで、日本語で英語の説明を聞くだけの授業を
イメージしてしまう。日本語教師養成講座の受講生さんも、
あるいは現場の日本語教師も、やはりこのような
授業をイメージし、実際このような授業をしてしまっている人が
まだまだいるような気がする。
「外国語教育」では、まだこれでもいいのかな、と思うことはある。
しかし、われわれの仕事は、学習者が日本語を使いこなせるのに必要な
第2言語習得の教師である。
スキーや水泳のインストラクター、というとどうでしょう?
相手が「できる」ように育てるはずです。
インストラクターはスキーの道具、滑り方の説明もするが、
それだけでは終わりません。受講生もできることを目標にします。
日本語教育で言うと、学習者が「使える」「自立できる」
「日本語で問題解決できるようになる」ことです。
新しい日本語能力試験でも「コミュニケーション能力重視」
「問題遂行力向上」をうたっていて、JFスタンダードでも
「Can-doステートメント」を掲げている。
まさに、今必要なのは、日本語インストラクターなのである。
もっと啐啄(そったく)がうまくできるようなインストラクターになりたい。
私はこの姿勢でこれからもやっていき、もっときわめ、
日本語インストラクターを養成することにも心血を注ぎたい