日本語教師養成学校
日本語教師の養成、資格取得するならニューヨークアカデミー
日本語教師の矢野です。
日本語学校では、成人相手といえども毎日宿題があります。先日宿題を集めていたときのこと。ある学生が教卓へやってきて、「先生、宿題の紙をなくしました。いや、なくしましたじゃなくて・・・」と歯切れ悪く言っています。
私 :なくしたんじゃなかったら、どうしたんですか?
学生:なくした、じゃありません。自動詞の方の・・・
つまり、自分がなくしたのではなくて、なくなったんだと言いたかった様子。
自動詞と他動詞の違いがわかっているのは内心うれしかったものの、
じゃあ、紙に足が生えてどこかへ行ってしまったとでも言いたいのか?
そのことを言うと、
学生:いいえ、違います。
私 :こういうときは日本語では「なくしました」と言ったほうがいいですよ
学生:はい、宿題の紙をなくしました。
私 :では、職員室で10円払ってコピーしてもらってください。
学生:はい・・・
「なくした」代償は大きいなあ・・・。
日本語教師養成講座トレーナーの下川です。
「ミラーさん、今日は何を食べますか」
上の会話は教科書に出てくる定番です。で、授業の準備として、レストランのメニュー:うどんにラーメン、ちゃんぽん、定食、天ぷら…次は何を、と考えていたら、私のお腹もぐ~っとなりました。
最近、世界でも日本食の人気は高まってきたそうですが、NILS短期コースで勉強している学生達も日本料理が大好きなメンバーが集まっています。授業終了後、
「先生、この近くにお勧めのレストランはありますか?」
「今日はどんな日本料理がいいでしょうか?」
などとよく質問されます。
学生達はそれぞれの好みにしたがって、その日その日の昼食に「日本料理巡り」を取り入れて楽しんでいるようです。短期コースで学んでいる学生にとって日本語の習得はもちろんですが、このような日本の食文化を楽しむことも重要な目的の一つです。
先月の花見会のときもみんなが持ち寄ったお弁当に興味津々で、味見をしたとたん質問が飛び交います。
「これはとても美味しいです!誰が作りましたか?」
「どうやって作りましたか?」
自分の弁当そっちのけで、先生達の手作り料理に舌鼓を打っていました。

ただ残念なことに、私が作った料理にその声はかかりませんでした…。日本語教師として、日本人として、もっと日本料理の腕を上げなければ!と反省した一日でした。
日本語教師の矢野です。
学生からの質問の中にはこんなものがあります。
「○○(この○○は中国語だったり英語だったり)は日本語で何ですか?」
初級でも勉強する表現だし、実物を手に持って「これ」と言えば実用的だし、便利は便利なのですが…
その○○を知らないと答える術がありません。
そんな質問を受けた時にはこう返しています。
「自分が知っていることばで言うことはできないか、考えてみてください。」
すると、学生も一生懸命考えます。教師側もフォローを入れつつ、やり取りを進めていくと勉強した表現を使ってきちんとした文になるのです。
そして、ここぞとばかりに学生に言うことがこれ。
「勉強したことだけで十分言えるでしょう?難しい言葉をそのまま訳して使うのではなく、知っている言葉でどうにかならないか考えてくださいね。」
実は、私が留学中に言われた一言です。それを受けて、その時は
「パソコンの修理はできましたか?」を「パソコンはどうですか?」に変えて、修理を進めてもらいました。
日本語教師を目指す皆さんの中には留学や海外生活がきっかけで、という方も多くいらっしゃると思います。外国語におけるつまづきは、きっと学生への指導に役に立つと思いますよ。
日本語教師の薄です。
ちょっと古い言葉かもしれませんが、『KY』という言葉があります。
この言葉がはやったのは、本当に日本らしいことだと思います。
「言わなくても、わかりなさいよ。」と聞き手に重い責任があるのが日本語のコミュニケーションの特徴です。
その他にも、『暗黙の了解』や『阿吽の呼吸』というような言葉も日本でよく使われます。
その理由は日本が高コンテクスト文化だからです。
はっきりと言葉にしないで、文脈や状況に頼ったコミュニケーションをする文化ということです。
逆に低コンテクスト文化というはっきりとメッセージを発する文化もあります。
『10時ぴったりに教室に入ったら、誰もいなかった。』
どこがおかしいと思うのか、わかりますか。難しいですよね。
こういう自分の国の言葉を客観的に見る機会があるのも日本語教師のおもしろさの1つだなと感じています。
NILSの日本語教師渕田です。
5/3、NILSの学生30名ほどと一緒に「博多どんたく祭」のパレードに参加してきました。
NILSでは、毎年「博多高砂連」の方々と共に参加させていただいています。

高砂連の方々が、三味線や太鼓、鐘を打ち鳴らす後ろで、学生たちがしゃもじを鳴らして行進するというものです。
毎年、準備できる学生には民族衣装を着てもらって参加しています。
今年も中国人の学生にチャイナドレスを着てもらいました。
最初は、恥ずかしいと言ってなかなか着ようとしませんでしたが、いざ着てみると、やはりよく似合っていました。もっと自国の文化に自信と誇りを持って!
ところで、みなさんは「どんたく」の意味をご存知ですか?
祭の日、ある学生が「先生、『どんたく』はどういう意味ですか」と質問してきました。
私はおととしも同じ質問をされて、答えられなかったという苦い経験があり、意味を知っていたので今回は大丈夫でした。
ちなみに、私は「『どんたく』はもともとオランダ語の’Zondag’(日曜日、祝日)ということばから来ているんですよ」と説明しました。すると、「オランダ語なんですか!?」とびっくりした様子でした。
日ごろからことばの意味や由来を考えていると、この仕事、けっこう役に立つことが多いですよ。
NILS日本語教師の石田です。
NILSの短期コースには、教科書から離れたActivityという授業があります。
今日は学生2人と福岡市博物館へ行ってきました。
博物館は好き嫌いが分かれるので楽しんでくれるかどうか心配でしたが、2人とも夢中になって、食い入るように展示物を眺めていました。
途中、アメリカ人の学生が遣唐使の船をじーっと見たまま動かなかったので声を掛けてみると、「先生、おもしろいですね。今日本に中国人の学生がたくさんいます。でも、昔は日本人が中国へ行きましたね。」と、とても興味を持っていました。
そういえば、以前授業中にもネパールの学生に同じ事を言われたことがあります。
そして、「日本人は昔中国へ行って、漢字や文化を勉強したんですね。だから日本人は漢字を使うんですね。文化も少し似ていますね。」と、自分で理解して、納得していました。
Activityに参加した2人も、日本の歴史を知ることで、より日本に興味を持ってくれたようでした。
日本語教師の矢野です。
先日、日本語学校NILSで入学式がありました。
どの新入生も来日して2週間ほど。来日したばかりの時のような不安でいっぱいの表情は少し緩み、ようやく生活のリズムもつかめてきたようです。
毎回入学式で見る新入生のキラキラした目を見ていると私も心機一転、頑張ろうと思えてくるから不思議です。人の表情や態度は、他に大きな影響を与えるものですね。きっと日本語教師である私たちを毎日飽きるほど見ている学生も、影響を受けているはず。
そういえば、中国で教えていたときも同じようなことがあったなあと思い出しつつ、今教えている学生にも、これから教える学生にも、日本人らしい振る舞いを心がけなければ!と改めて思いました。
日本語教師の薄です
NILSでは今、入学式で新入生に贈る歌の練習をしています。
今日も、在校生みんなで練習をしたんですが、「わあ、上手になったな~。」と感激しました。
NILSでは式典の際には歌を歌うことにしていて、1年に何度か歌を練習するのですが、回を重ねるごとに上手になっていくのを感じます。
そして、歌の上達は日本語の上達に比例しているんです。
以前は一本調子で見事に音を外していた学生もだんだんと音を取れるようになり、ちゃんと歌えるようになります。
それは、日本語の音程やリズムに慣れてくるからでしょう。
そして、何より歌詞の意味が分かってくるということもあるでしょうね。
意味が分からないまま歌って上手な人というのは、あまりいないものです。
(英語や韓国語の歌を歌った時に、実感しますよね。)
なので、まだ勉強期間が短い学生から、歌詞の訳文がほしいと言われました。
そこで、力を発揮してくれたのが、日本語を勉強して1年経ったMさんとHさんとTさんです。
それぞれ、英語と中国語とネパール語に訳をしてくれました。
歌詞は比喩表現や倒置表現などがあったり論理的な文ではないので、訳が難しいのですが、3人は短い時間で訳をしてくれました。
そのおかげで、上手に歌えなかった学生もなんとか歌えるようになりました。
学生の歌を聞きながら、この在校生たちの1年間の頑張りが新入生にちゃんと伝わるといいなと思いました。
そして、今度の新入生も先輩に続いていってくれるといいなぁ。
NILS日本語教師の石田です。
ネパールの学生と話をしていると、時々悪者扱いされることがあります。それは、学生をほめる時です。
例えば「日本語が上手になりましたね」と、こちらは心の底からそう思って言っても、「また~、日本人はお世辞ばかり言いますね~」と、まるで嘘つき呼ばわり。
どうしてそんなことを言うのかと聞いてみると、本人達は日本語能力に自信がないのに学校やアルバイト先で日本人に「日本語が上手ですね」と言われるのがたまらなく不思議なようです。
じゃあ、どうして日本語が上手じゃないと思うのかと聞くと、
「漢字も読めないし、テストの点数も悪いし・・・」。
確かにネパールの学生にとって、漢字は易しいものではありません。
漢字が読めないとテストの問題も読めません。
しかし、彼らのコミュニケーション能力、日本語の発音は他の国の学生と比べても抜群にいいのです。いい加減、日本人の「お世辞」を素直に受け止めて、自信を持ってほしいなぁ・・・と思うこの頃です。
NILS日本語教師の下川です。
みなさんは毎日どの程度、 人と接し、コミュニケーションをとっていますか?
NILS短期コースでは『日本語でエンジョイ!FUKUOKA』というテキストを使って会話の授業を行うクラスがあります。各課を勉強した後、ロールプレイ(役割練習)という会話練習を行います。
この時間は、クラスメイトや先生と一緒にその課で習ったことを応用しながら、いろんな人(役割)に成りきって自由におしゃべりできるので、いつもみんな楽しんで練習しています。
今回のトピックは「旅行」。短期コースの学生は特に旅行好きが多いので、早く話したいと目を輝かせていました。
「先週の休みは、どこへ行きましたか。」という質問に、オランダ人のJさんは早速先週末に行った「ある観光地の思い出」を話してくれました。
J:○○はあまりおいしくなかったです。
J:●●の池は汚くて、小さかったです。
この言葉にロールプレイの相手をしている学生はどう応えていいのか分からず、クラス全体も少し嫌なムード・・・。
Jさんが使った語彙や文法は間違ってはいなかったのですが、話す内容や言い方に否定的な部分があり、せっかくの会話も弾まなくなってしまったのです。
日本語教師が「日本語を教える時」は、単に語彙や正しい文法だけでなく、場面や状況にあった使い方、コミュニケーションの仕方も大切だということを指導しなければなりません。
とはいえ、日本人同士で話す時でも、いつも円滑にコミュニケーションができているわけではありません。今日の授業を反面教師に私自身も、コミュニケーション力をもっと磨かないといけないなぁと改めて感じました。